デジタルからアナログへ、いつ落とし込む?

 
オンラインで完結しない商売は多いが、
これは重々、肝に銘じて考えておいていただきたい。

今回は久しぶりに顕著なほどの例が挙がったので、
分かりやすいし、大人の社会人は苦笑いしながら、
読み進めて欲しい。

——————————————
例えば、
経営者向けのあるイベント・プロジェクトがある。

そのプロジェクトチームは、経営者・起業家の
アライアンスにより構成されている。

イベントと書いたように、
リアルなアナログを舞台とする。
SNSのようなオンライン・コミュニティとは違う。

そのイベント参加者の内、
立上げ間もない、ある若い起業家さんが、
ノウハウを学びたい為と、顔を売りたいからと、
拡張拡充に協力させてほしいと手を挙げてきた。

プロジェクトチームも、
基本的に前向きな意向は取り入れたい為、
いささか心配はありつつも受け入れようと考えた。

しかし当然、物事は順番・段階がある。
なので、ある課題を彼に課した。

その課題は、期間的に厳しいが、
本人も渋い顔をしながら、
やってみる方向で応えようとした。

勿論、条件が多少、厳しかったので、
完璧にできなくても誰も責めるつもりはない。

ただ、その姿勢を見させてもらい、
思ったように出来なかったら出来ないで、
その要因を明確にするひたむきさがあるかどうか、
なければ指導しようとも考えていた。

ところが、その最中に若さゆえだろう、
後になって「説明を受けていない」から
できない、と言ってきた。

マダ少し取り組んでみただけで、
期間もまだあるのに、である。

その求める説明とは、
イベントの先にあるサービスの仕組みであり、
イベント自体は、本人も参加しており、
その説明は既に受けていた。

現時点では、その先の説明はなくても、
できることである。

つまり、初期試験でありながら、
中級試験の講義を受けていないからできない、
ということと同義である。

全てを用意してくれなければできない。
まるで起業家とは呼べない。

それは若さゆえの認識のズレということで、
まだ、なんとか許してあげるとしても、
マズイのは、それを面面とメールで送ってきて、
電話の1つも入れないことだ。

アナログがメインの事業でありながら、
メールに依存するその姿勢は、
社内ミーティングを、MLだけで事済まそうとして、
余計に難儀なものにしてしまう例と同じである。

そうして、何てことないことでも
わざわざ困難なことにしてしまったり、
食い違いを発生させたりしてしまう。

社内において、大事なミーティングを、
メールだけで済ませることができるだろうか。

私は否と考える。
文章力と読解力は個人差があるというだけではない。

文章は、やはり文章でしかないのである。
コンテンツでしかない。

人のコミュニケーションというのは、
言葉だけで行われているのではない。
これは思考力と対人力で、よく言われることだ。

実際は、言葉以外の非言語の部分が大きい。
これをコンテンツに対し、コンテクストともいう。

口調・声の大小・表情・身振り手振り・眼・視点等
だけではなく、眼に見えない、
その人のかもしだす雰囲気は、五感以上に、
表現するものである。

私もかつては出版業界に生きていたが、
文章だけで本当に深いコミュニケーションがとれるのは、
よほど文章に卓越したプロだけである。

その文章力と読解力は、
常人の予想をはるかに超える。

それでも、そのような人間の文章でも、
コンテクストの大きさ深さには敵わない。

対面または電話が少し気が重かったり、
その時間がないからと、むやみに効率化を図ろうとして、
効率化の為の非効率化になっていては仕方ない。

原則に立ち返って考えて欲しい。
メールで伝えられることは限定される、
そんなことは分かりきったこと。

プロジェクト進行だけでなく、
商売で言えば、お客さんと対面するのが、
気が重いことがあるからと逃げたり、
または時間がないからと手を抜いて、
売れるものも売れないという、
愚の骨頂になってしまうことである。

そうして、みすみす手にできるチャンスを
逃していては、何も決定力がないことになる。

インターネットを使って商売をするにしても、
画面の向こうには、やはり人間がいるのだ。

対人間の感性を磨き続けることから、
いかなる場合も逃げていては、
ITを使ったマーケティングだって、
まともな結果はだせない。

改めて、重々、原点を思い出して欲しい。

あなたは些細なことでもメールより、
時間を創って会いに来てくれたり、
肉声で電話してくれたほうが嬉しいと思うだろう。

メールでは、食い違っていても、
対面して話した途端に上手くいくこともあっただろう。

逆に、メールやSNSでは、凄く盛り上がっても、
実際に対面したら、期待に反していたこともあるだろう。

その食い違いを埋めるだけでなく、
早期に相手との関係を向上させるには、
早期にアナログ(電話・対面)に落とし込むことが、
効率化の為の非効率化を予防し、
急がば廻れで、よりよい結果に早く辿りつけるのである。

特に、資本力や知名度・信用度が、
大企業とは天と地の差がある、
中小零細ベンチャーほど、
このことを肝に銘じたほうが良い。

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