なかなか工夫しているオーダメイドスーツのお店がある。
「20代向け」、「30代向け」、
「団塊の世代向け」、「営業マン向け」、
「社長様向け」、「オフ向けのジャケット」などに
・・・etc・・・
ターゲット属性と利用シーンを分ける。
次に、それぞれに考えに考え抜いた
スマートなキャッチコピーがついている。
※上記のように、そのまま書いているマヌケではない。
ありがちなコピーでもなく、独自の味がある。
安易にマネされないように、ここでは書かない。
これだけで売上は3倍になる。
商品自体は、今までと変わらないのに。
家電メーカーでも、デザインやカラーを変えるだけで、
単価をワンランク上げられることは、よくある。
しかし、金型をとって成型加工を
新しくしていてはかなりのコストがかかる。
そこで新しいデザインシールや
色を流行色に変えるだけでもヒットする。
業界は違うが、自動車メーカーなどは年間300億円をかけて、
新しい流行色の開発を行っているという。
大切なのは、【顧客視点での少しの工夫】なのである。
私は何度も言い続けているが、顧客とシンクロすることなのだ。
それだけで反応がガラッと変わるし、単価も上げられる。
そば屋で、ご飯ものもよく売れているお店もある。
「○○したい方向けの○○丼」
このシリーズが好評だったりする。
「もっとパワフルに頑張りたい。エネルギュッシュな…」
等々、色々ある。
実際のメニュー品目は殆ど増えていない。
表現を増やしただけである。
そのコピーを読んでいると、
ユニークなメッセージ性もあって面白い。
パソコンショップでも使えるだろう。
単に、「ビギナー向け」とか「ファミリー向け」とかだけではなく、
もっと細かく細分化して仕様やデザインを組み立て、
楽しくなるキャッチコピーでアプローチすればよい。
「売れる営業マンのための・・・」
「勝ち続けるスーパービジネスマンのための・・・」
「長時間、使い続けるデザイナーに喜ばれる・・・」
・・・ etc ・・・
(もっと考えに考え抜いたコピーで!)
高性能・・・
CPUが何たら。ハードディスクが何たら。メモリが何たら・・・。
これらも大事な根幹的な判断基準である。
しかし、仕様書があれば済むことである。
仕様キーワードをパッと見てわかる人向けには、
仕様キーワードでアプローチすれば良い。
でも、分からない人はイラッとするだけである。
逆に、私もそうだが分かる人には仕様をコピーにしてあげると良い。
そのほうが話が早い。余計な装飾はいらない。
考えるポイントは・・・
80%の売上に繋がっている、
全体の20%の優良顧客が購入してくれるポイントは、
何だったか、どこにあったか、である。
もし、これが分かっていないのなら大問題である。
今すぐ、顧客台帳やデータベースを、しっかりさせよう。
既存顧客に対しては、今更、聴きにくいかもしれない。
お得なそそられるケチ臭くない魅力的なオファーをつけて、
かつ、答え易いフォームでアンケートをとるのもいいだろう。
その回答データは財産になるのだから、
オファーには多少は投資しても良いのではないだろうか。