
ご存知のようにインターネットでマーケティング展開を行うには、実に様々な手法があります。
その変化は激しく「ドッグイヤー」という言葉が頻繁に使われた頃もありましたし、これからも、ますます変化は激しくなるでしょう。
マーケティング展開において紙媒体だけでなく、インターネットをうまく活用することで・・・
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大幅なコスト削減を図れる
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利益獲得までのスピードも上がる
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SNSの活用で顧客との双方向の関わりが増してくる
- クラウドの活用で社内共有が図りやすくなる
言うまでもなかったかもしれませんが、紙媒体を使うことと比較した場合の特徴的なメリットですね。
ところで、コスト削減と書きましたが、実際にはその逆もあります。
取り組み方次第では、大切な予算をドブに捨ててしまうことにもなりかねませんので注意が必要です。
WEBサイトの構築、SNSの活用、インターネット広告への出稿、顧客管理・顧客フォローなど項目だけ上げれば単純に思えるかもしれません。
(そうは思えないかもしれませんが・・・)。
変にケチって安かろう悪かろうでもなく、予算さえかければいいという人任せでもなく、しっかりと相手にしているのはパソコンではなく画面の向こうにいる"人間"ということを考えてください。
常々、このことを忘れてはいけません。
ゴールはありません。利益が上がればゴール??
その利益はいつまで続きますか?? 5年後も10年後も続きますか??
前置きが長くなりましたが、この前置きを留意していただいて本題に移りたいと思います。
ネットマーケを行うにあたり、総論としてのおおまかな流れを記します。
ものは順番とも言いますので、是非、ご一読ください。
【1】 ポジショニングを把握するリサーチ
マーケットにおいて、御社や御社商材・サービスを、どのように位置づけるかということです。
マーケットをインターネット上で考えるならインターネット上での位置づけを明確にしていくことから始まります。
今、御社や御社の商品・サービスは、インターネット上で、現在、どのような位置づけでしょうか??
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既に認知されているでしょうか??
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全く認知されていないでしょうか?? その中間でしょうか??
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認知されているとしても、好感を持って知られているでしょうか??
- 認知されていないとしても、需要を喚起するには??
・・・ などなど、上記にとどまらず、まだまだ多岐にわたっていきますが、自社のことだけでなく競合他社の情報などもリサーチしてください。
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口コミ情報、レビューなど評判は、どうでしょうか?
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正確な評価は、どうでしょうか?
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インターネット上で、どのような属性のユーザーが、ターゲットでしょうか?
- ターゲットは、どのような経路で御社WEBサイトに訪問してくるでしょうか?
ここで、インターネット上で人気のある人の集まるところだけに目を向けるのではなく、その逆も含めて俯瞰的に見るのがポイントです。
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どうすれば人が流入するのか??
- どうすれば人が来なくなってしまうのか??
その両方を知ってください。
リアル店舗でもお客様が来るお店と、そうでないお店には違いがあり、新規開店する際には、その違いもリサーチするのが通常です。
リサーチに過剰に予算や人員、時間をかけ過ぎるのは避けるべきですが、後々に的はずれな広告展開を行って広告予算をドブに捨てないためにも、必要なリサーチは行いましょう。
これらのことを把握していくにあたって、自社単独でのリサーチには自ずと限界があると思います。
こちらの『マーケティングを考える際のまとめページ』にもリサーチ会社を複数掲載しておりますので、必要に応じ参考にしてください。
そして、どのように御社を位置づけたいかを考えていく指標としてください。
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【2】 プロモーションのPlan(計画)とDo(実行)
「【1】ポジショニングを把握するリサーチ」で得られた指標データを元に、次にプロモーションを推敲・企画します。
前述した「どのように御社を位置づけたいか」のイメージを形に近づけていくプロセスです。
マーケティングとは需要を創りだすことでもあります。
そのための手段としてのプロモーションとは、大きく分けますと「広告」と「PR」があります。
PRとはプレスリリースなど広報の分野が含まれますね。
当WEBサイトでもプレスリリースを受け付けて掲載しております。
プレスリリース代行の会社もありますので、ご検討ください。
また、実際に広告展開をするにあたっての使えるサービス情報や参考書籍、TIPSも多数紹介しております。
ここで注意していただきたいのが、言うまでもなく費用対効果です。
そのためには、最初からいきなり大きな広告展開をしないということです。
何か新しい展開を始める時は勢いもあり、つい強硬なアクションになってしまいたくもなるかもしれませんが、広告展開は決してギャンブルではありません。
確率に基づいた行動です。ですので、確率をだしていかなければなりません。
当たるかどうかも分からない段階から、広告に大きな予算をかけるべきではありません。
まずは、小さい予算で細やかにテスト広告を重ねてください。
Do(実行)ですが、最初はテスト実行です。
小さいテスト広告で高確率がだせる広告を探っていきます。
釣りで言えば、釣れるポイントと仕掛けを試していくということです。
ここで広告代理店に相談して依頼するのもいいですが、本当に御社の費用対効果を考えて実施していただける会社を選んでください。
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【3】 改善しての本格的アクション(Check/Action)
小さいテスト広告を展開しながら、つぶさに反応を記録していきます。
言葉ひとつの使い方で、場合によっては10倍もの違いが出ることのある世界ですので、様々なテストを繰り返してください。
また、2つのパターンのランディングページなどを同時に広告してみて効果を測定する、A/Bテストという手法もあります。
手法は、実に多岐にわたりますのでここでは割愛します。
ここは、複数のテスト広告を重ねて反応率を測っていくのが目的です。
【2】でも述べましたが、小さいテスト広告で高確率がだせる広告を探っていきます。
テスト広告の検証と改善を、じっくりと繰り返してください。
釣りで言えば、釣れるポイントと仕掛けを試していくということです。
確率が分かれば、費用対効果が読めるようになるからです。
他社で通用した広告でも、自社で通用するとは限りません。
地域・時期をはじめ、社内の違い、その他、様々な要素によって、他社で成功した事例は自社で通用するものでも限らないという現象が出てきます。
ですので、まず、自社で実際にテスト広告をきちんと重ねましょう。
その次に、高確率が出せる広告が分かってから、段階的に本格的なアクションに移っていただきたいと思います。
逆に言えば、高い反応率が実際にテストでもだせていない段階では、本格的に広告予算を使うべきではありません。
ここで言う「高い反応率」とは、費用対効果が充分に見込める確率です。
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備 考 PDCAサイクルについて
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よく言われることですのご存じの方も多いと思います。
これは業務推進、目的完遂のために必須なプロセスです。
ところが、「Check」(評価・検証)で良い結果が出ないからと思考停止になってしまう残念なケースも見受けられます。
「C」で止まっていては意味がありません。
「Do」(実行だがテスト実践)を「Action」(改善しての本格的行動)と思い込むケースが多いようです。
最初から都合よく良い結果が出ることは稀と考えて、何度もサイクルさせていく取り組み(進化)が肝要です。
良い結果がでないなら、なぜ出ないのか、どうすれば良いのかを学び続けることも、とても重要です。